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学科代表挨拶

一般教育等代表からのメッセージを紹介します。

一般教育等代表 鶴橋俊宏

『聖書』に「真理は汝等を自由にする」ということばがある。我々の精神の自由を縛るものは、因習、偏見、差別、偏狭な価値観、多様性への不寛容などのような心を抑圧するものであり、自由とはそこから精神を解放することである。そして、それは真理を知る努力によってのみ可能になり、人生の善なるもの、美なるものも、真なるものもそれに従って手に入るのである。
しかし、真理は我々の前に直接には姿を現さない。真理はわれわれの知性の産物である。例えば、迫り来る自然界の危機に対しても、その実態を正しく知るのはscienceによってのみ可能である。誰も経験した事の無い事態に対処できるのは、あるシステムの中でしか機能しえない「技術」ではなく、学問によって培われた知性の働きである。
真理に至るのは何人も経験や実験を通して真実を正しく認識することが必須である。もちろんそれ自体容易なことではないが、それのみでは真理に達することはできない。過去からの歴史的な集積や他者による研究成果と照らし合わせ相対化することなしに真理に近づくことはできない。そのプロセスを体系化したものが学問である。
「生徒」とは「未熟な弟子」である。「学生」とは「学問する人」すなわち「学者」と同義である。学生と呼ばれ、大学で学問を志す諸君は、学問という大海に乗り出した小舟である。学者たる教員も同じく小舟である。教員ができるのは「ここまでやればいい」ということではない。理念すなわち最高の理想はこういうものであるということを示し、応援するだけで、どこまでやれるかは諸君の力量次第である。
『中庸』に「君子の道は闇然として日々に章(あきら)かなり。」とある。学問の道も華やかな、すぐに分かるようなものではない。しかし、焦らず道になづまず着実に歩を進めることによって、真理の光がさしてくる。
学問の道に志を立てた同志として、共に学び、語り合うのを楽しみにしている。